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漫画や音楽の考察を中心としたエンタメブログ。

雑記ブログの素晴らしさと読者について。

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「好きなことを好きなように書ける」

雑記ブログの素晴らしい点は、この一言に尽きると思います。

どんな導入で、どんな文体で、どんなジャンルのことを、どんな切り口で語っても自由なのだ!

 が、しかし。

どんな文章を書くとしても、ブログを更新する上で忘れてはならないものがありました。

それが、読者の存在

よく「ペルソナを設定しなさい」、「どんな読者をターゲットとするのか、詳細に考えなさい」というアドバイスをみかけるものの、なかなか実行できないでいました。

なぜならば、自分の経験したことのない立場の人間の側に立つって、難しくないですか?いや、少なくとも僕には無理でした。

そんなことに悩む折、今日読み終えた『20歳の自分に受けさせたい文章講義 by古賀史健」で、この悩みが解決したのでご紹介。

 

読者の立場に立って考えるのではなく、読者の椅子に座ることが大事である。

読者の椅子に座るとは、どういうことか?

それはつまり、同じ環境で、同じ目線で物事を考えるということ。少し長いですが、本書の説明が非常に分かりやすいので引用させていただきます。

本をつくる過程では「20代の営業マンを対象に」とか「会社を辞めるべきか悩んでいる20~30代を対象に」など、なんらかの読者対象を設定して企画を進めることが多い。

しかし、僕は20代の営業マンではないし、会社を辞めるべきか悩んでいるわけでもない。そもそも会社にすら勤めていない。置かれた環境や見ている景色がまったく違うのだ。

そんな当たり前の事実を無視して「自分には読者の気持ちがわかる」と高を括るのは、書き手として傲慢すぎる考えだ。表面を取り繕った文章を書くことはできても、読者の心を動かすまでには至らない。

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より 

う~ん、正に自分が悩んでいたことを、そのままズバリ記してくれている。納得。

そして、その上で本書では、書き手が本当の意味でその「椅子」に座れる読者は2人しかいないと語ります。

それが①10年前の自分と、②特定の"あの人"

10年前の自分

正確には、過去の自分。あの頃の自分

例えば、僕が本業である建築業界について記事を上げるとしましょう。そうするとこの記事は、"就活中の自分"あるいは"入社前の自分"に対して書けば良い

建築という分野に存在する様々な業種のこと、問屋の機能、実務内容、などなど。何も知らなかった"あの頃の自分"が理解できるよう、平易な言葉を用いて語れば良いのです。

なぜなら、"あの頃の自分"は現在もどこかに存在するからです。同じ疑問や問題を抱える人にとって、有意義な情報になる。

とても納得できます。

特定の"あの人"

次に特定の"あの人"。つまり身近な人物です。

特定の人物が身近にいない場合は、細かく人物設定するよう記載されています。しかし、僕のように「架空のペルソナ設定が苦手」な人は、とにかく自分の知り合いを想定するにがいいでしょう

ちなみに本書では、読者なる人物は存在しないこと、多数派に向けて文章を書くことの難しさも述べられています。

おわりに

読者設定に悩み続けていた僕としては、10年前の自分に向けて書く、というのが具体的で分かりやすかったです。

これから書く記事は、どんな雑記であれ読者設定して書いていきますよ。

ちなみにこの記事は、昨日までの僕(文章の読者設定に悩む方々)に向けて書いた文章になります。

あ、もちろん本書に書かれている内容はこれだけではありません!

文章を書く意義、書き方や構成の練り方、推敲の仕方。これらの基本的な心構えからテクニックまで網羅されています。

僕が好きな文章というのは、理路整然と、しかし平易な言葉で主張をする文章です。そんな文章を書く憧れの方々に少しでも近づけるよう、本書の内容を実践してみようと思います。

とりあえず週に一本を目標に、そんな文章を考えてみよう。日記でそんなんやってたら疲れるので←

雑記ブログは、その辺のペース配分も自由なので好きです。

以上!