遂にやってきましたよこの日が。11月23日はRADWIMPSの新しいアルバム『人間開花』の発売日です。
※カープのファン感謝デーでもある。
早速フラゲしてしまったので、レビューしてみたいと思います。
果てしなく良いアルバムです。傑作であり怪作です。
1.Lights go out
アルバムのオープニングを飾るのは、洋次郎さんの英語が心地よく響き渡る「Lights go out」です。アルバム唯一の全編英語詞。とてもキラキラした出だしですが、間奏はゴリゴリのロックです。
一言で言うと「飛んでいくぜッ!」という曲です(?)
2.光
アルバム発売前にMVが公開されたため、耳にした方も多いでしょう。良いスタートダッシュをかましてくれます。RADWIMPS3~無人島に持って行き忘れた一枚~の辺りの楽曲を髣髴とさせる響きです。
3.AADAAKOODAA
だだだだだだだだだ!!!!!RAP調のブラックな曲です。前曲の「光」が爽快に走り去っていく雰囲気ですが、こちらは対照的に停滞感・閉塞感を感じる曲です。いい感じで走り出したけど落とし穴があったよ、っていう。
歌詞的には色んな解釈ができますねー。誹謗中傷の耐えないネット社会に対する想いなのか、はたまた音楽業界とそれを取り巻くリスナーに対する思いなのか、うーん。
4.トアルハルノヒ
何故だ!何故「とある春の日」でなくてカタカナ表記なんだ!!その理由を知りたくて、雑誌のインタビューを読もうと思った一曲。曲調としては不思議と春を感じさせてくれます。なんかこう、始まる、みたいなね。恋がね。甘酸っぱい恋が始まっちゃうんですかね、でしょうね、みたいな。
「ロックバンドなんてもんを やってきてよかった」のところのメロディが切なくてたまりません。歌詞も刺さりますな。
5.前前前世[original ver.]
もう説明不要でしょう。「君の名は。」見ましたか皆さん?僕は1回しか見れてないんですが、また見たいと思ってます。
ちなみに2つのバージョンのMVが公開されてます。こっちは最初に公開されたmovie ver.
こっちが11月22日に公開されたばかりのoriginal ver.
現在のRADメンバーを現世と考えるなら、サル達は前前世なのか?侍たちは前世なのか?ん、じゃあ前前前世はなんなんだ一体???謎は深まるばかりだ・・・しかしどっちのバージョンも好きですよ僕は。つーか再生回数7,000万回ってすげーな。
ちなみに映画内で流れたのはoriginal ver.であって、movie ver.ではありません。ややこしいなオイ。ことの顛末は下記の記事がまとめてくれています。
『君の名は。』の本編で流れたバージョン「前前前世」は11/23発売のアルバムに収録! | シネマズ by 松竹
見た方は分かると思いますが、『君の名は。』は本当に音楽と映像が密接に重なり合っている作品ですこと。RADWIMPSでなければ存在し得なかった映画でしょう。
6.'I' Novel
かれこれ1年前に発売された両A面シングル『記号として / 'I' Novel』より。僕はこのシングル買ってなかったので、今回始めて聞きましたが、めっちゃ好きです。前作『×と○と罪と』に収録されている「リユニオン」みたいな曲調。雰囲気としてはポップ、カントリー調ですごく耳なじみが良いです。メロディ秀逸です。2番のRAPのとこも良いですねー。もう一度言いますがめっちゃ好きだ。
7.アメノヒニキク
何故だ!何故「雨の日に聞く」でなくカタk(略)
こちらも不思議と雨を感じる一曲。すごく怖いです。歌詞と曲調が。絶望を感じます。確かに雨の日に聞くと良いのかな。あと、塞ぎこみたい時とか、いろんなことがどうでも良くなった時におすすめ。
8.週間少年ジャンプ
サビのメロディがとても前前前世っぽいと感じるのは僕だけでしょうか。前曲「アメノヒニキク」のラストが音数が非常に多くギターも歪んでます。すごく(もちろん良い意味で)五月蝿く終わるため、ピアノとともに始まる歌いだしがとても心に残ります。いや、最初の歌詞「週間少年ジャンプ」なんですけどね。
なんかタイトル的には友情!努力!勝利!的なむさ苦しい曲なのかと思ってましたが、少年の成長を唄い寄り添う歌でした。
9.棒人間
歌詞おもしろい。こういう言葉遊びというか、洋次郎さんの発想はどこから来るんでしょうね。いわゆる普通の人間、なんの自己主張もない空ろな人間を棒人間に例えて歌っています。間奏からの歌詞とか悲しい・・・。ギクッとしますね。
10.記号として
4thアルバムで言うところの「ギミギミック」、5thアルバムで言うところの「おしゃかしゃま」のような立ち位置の楽曲。終始RAP調ですがそれでいてサビはすごくキャッチー。RADのこういう曲も大好きです。ベースラインがめちゃくちゃカッコいい。グリグリきます。ラスサビ前も聞かせてくれます。
11.ヒトボシ
「ワー!ヒュー!」という歓声から始まります。何事かと思った。そして歌声にエコーがかかってます。Bメロのメロディ最高すぎるだろ。栄枯盛衰、人のもろさ儚さを歌っています。だからこそ、今を必死に生きようよ、ていう曲です。RADWIMPSといえばドラマー山口さんが突然の持病悪化により療養に入ってます。何かを失って、もしくは失いかけて人は本当の意味を知るってやつですね。BUMP OF CHICKENの「supernova」しかり星野源しかり。
12.スパークル[oroginal ver.]
やってきました今アルバム2度目のoriginal ver.です。movie ver.聞きなれてると、サビがいきなり来るのでちょっと違和感。でもすぐ慣れます。あと曲の構成もかなり変わってます。movie ver.に比べると、ボーカルの唄ってるターンが長い。しかし相変わらず素敵なメロディと歌詞です。最後の叫びもいいよ、いいよ洋次郎さん。
このMVも素敵ですねー。新しく映像を編集してくれる新海誠監督も素敵です。
13.Bring me the morning
「君の名は。」にてインストへの多種多様なアプローチをみせてくれたRADWIMPSですが、この曲はアルバム唯一のインストです。
ピアノが印象的な「スパークル」に対して、この曲はギターの美しい音色が響きわたります。わずか50秒の演奏ですが、気持ちがリフレッシュされますな。
14.O&O
心地よいギターソロから始まるこの曲。で、唐突に曲が始まります。なんかこう、アカペラでアレンジとかカバーとかし易そう。音数は少ないので静かな曲です。
強く愛の素晴らしさを語る。そんな一曲。人を愛するということをね、その力強さをね、感じます。サビのところは結婚式で流したいね。
15.告白
この壮大なアルバムを締めくくりますは、僕と君との愛を歌う曲。やっぱりRADWIMPSは恋愛ソングでしょうよ。いや恋愛というか、愛ソング?
これほど誰かが僕の真ん中を いっぱいにしてくれるとは
この世界が言うには 絶対なんてないけど 内緒で今 作ろうよ
RADWIMPS「告白」より
こんな素敵な歌詞がよくでてくるなー、と。全編にわたりピアノが印象的な、そっと寄り添ってくれる一曲です。愛に飢えている人、いい気分で一日を終えたい人に是非。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事はアルバムを聞きながら書いたんですが、文章はスラスラでてきました。良い作品には助けられます。
ちなみにアルバムを買うと付属(配布)している「ボクチン」の文章も素晴らしいです。胸が詰まります。目が覚めます。よし、頑張ろうと思えます。
等しく全人類におすすめのアルバムです。
以上!