BUMP OF CHICKENの音楽の魅力って何でしょうか。
僕はこう聞かれると「その時の自分に、楽曲が寄り添ってくれること」と答えます。
今回3年半ぶりに発売されたシングル、「Spica」もそんな素敵な曲です。
Spicaを初めて聞いたときは「好きな人について歌ってるんだろうなぁ」くらいの感想でしたが、聴けば聴くほど心に沁みてきました。
何度も聴いているうちに、結婚や夫婦について歌った曲にしか聞こえなくなりました。
きっと僕が最近結婚したからでしょうね…さすがですバンプさん。
ということで今回は、「Spica」を聴いて考えたことを書きたいと思います。
キーワードは「約束」
僕がこの曲を「結婚について歌った曲なんだ」と感じたのは、2番の歌詞にでてくる「約束」という言葉の意味を考えたことがきっかけでした。
約束が生まれた時の
笑った顔が嬉しかったよ
引用:BUMP OF CHICKEN「Spica」より
この歌詞を聴いたとき、サビの歌詞がフラッシュバックしました。
手をとった時 その繋ぎ目が 僕の世界の真ん中になった
あぁ だから生きてきたのかって 思えるほどの事だった
引用:BUMP OF CHICKEN「Spica」より
「あぁ、『約束』ってもしかして結婚式でやる「誓いの言葉」のことなのでは…?」
僕は少し前に結婚式を挙げたのですが、そこでの出来事が蘇ります。
牧師さんの前で愛を誓ったことや、手をとって結婚指輪を交換したこと。
妻がバージンロードをお父さんと歩いてくるときに泣いていたことや、みんなに祝福されて笑っていたこと。
自分にとって、妻が笑っていることが一番嬉しいこと。
そうすると他の歌詞も、「夫婦」というものを歌っているように聞こえてきます。
涙の理由
涙には意味があっても 言葉に直せない場合も多くて
こぼれたら受け止めるよ そうすれば何故か ちゃんと分かるから
引用:BUMP OF CHICKEN「Spica」より
とてもストレートで、仰る通りな歌詞です。
涙って言葉に出来ない時にこそ、流れてくるものなんですよね。
でもそこには、ちゃんと理由があるわけです。
泣いてるときはそばにいてあげて、受け止めることが大事なんだと。
そういうことですよね、バンプさん。
「描いた未来とどれほど違おうと間違いじゃない 今 君がいる」
終わりのない闇に飲まれたって 信じてくれるから立っていられる
描いた未来と どれほど違おうと 間違いじゃない 今 君がいる
どんなドアも せーので開ける
引用:BUMP OF CHICKEN「Spica」より
「終わりのない闇」ってとても抽象的で、聴く人によって感じることはそれぞれでしょう。
今の僕にとっては「仕事」がそうで、とてもしんどい状況です。
でも、どれだけ辛くても「信じてくれるから立っていられる」という歌詞が僕の現在にシンクロします。
妻からの「君なら大丈夫よ」という言葉に救われてます。
そして「描いた未来とどれほど違おうと間違いじゃない 今 君がいる」という歌詞は刺さりますね。
「今 君がいるからこそ 描いた未来と違おうと間違いじゃない」ってことですよね。
つまり妻が隣にいてくれるような未来こそが、自分にとっての幸せなんだぞと。
その初心を忘れるなよと、BUMP OF CHICKENに言われているような気分になります。
おわりに
みなさんにとっての「Spica」はどんな曲ですか?
「約束」という歌詞をきっけけに、僕の中での「Spica」は新婚の初心を思い出す歌になったわけですが。
聴く人によって、全く違った印象を持つ曲だと思います。
Youtubeにリリックビデオも上がってますので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてみてください。