AIが発達し、「働き方」も大きく変わりゆく現代の環境に沿った形で最良のアウトプット術を教えてくれるのが、成毛眞さんの『黄金のアウトプット術 インプットした情報を「お金」に変える』です。
「考えるより行動って言うけど、具体的にどうすればいいの?」
「AIに仕事を奪われたくない!」
現状を変えたくてあがいているけどなかなか上手くいかない、そんなビジネスマンにこそおすすめなのが本書です。
インプット時代の終焉
この本では「ただ情報を得るだけ」のインプット時代は既に終わりを告げており、得た知識や情報を発信して更なる情報を得ていく「良質なアウトプット」こそが現代ビジネスマンの生き残る道だと語っています。
「文章術」「話術」「見た目」「対話術」といった項目に沿って、アウトプットの仕方を超・具体的に解説してくれるのが本書の魅力。
ひとつひとつのアウトプット術はわかりやすいし、何より著者である成毛さんの切り口がズバッと痛快です。
それもそのはず、成毛さんは「サラリーマン・日本マイクロソフト社長・投資会社経営者・書評サイト立ち上げ」といった具合に「好きなことだけやる」を極めた人物ですからね。
おもしろくないはずがない。
「お金」を意識する
今の時代、情報収集、勉強をして、知識、教養を溜め込んで満足しているようでは、もうダメだ。
得た情報をどう発信して、自分の血肉とするのか、価値あるものに変えていくのか、もっとわかりやすく言えば「お金」に変えるのか意識せよ
引用:成毛眞『黄金のアウトプット術』より
この冒頭の一文が、この本を端的に表しています。
野をかけずりまわって集めた情報を、いかに調理しどんな皿にのせ、どう相手に届けるか。
これがとことん重要です。
苦手なものは捨てるインプット術
本書ではアウトプットだけでなく、インプットについても触れられています。
そこで重要になるのが「得意なことをもっと得意になるためのインプット」。
苦手なものに取り組むという苦行、嫌いなものに向き合うという難行、これらが仮に実を結び、苦手なものが人並みにできるようになった、嫌いなものが嫌いではなくなったとして、それにいったいどんな意味があるのか。
回りを見渡せば、そんな難行苦行をしなくても、同じレベルに立っている人ばかりのはずだ。努力の方向を間違っている。
引用:成毛眞『黄金のアウトプット術』より
言われると「たしかになぁ」と思いますが、真面目な人ほど苦手を克服しようとしていまいますよね。
成毛眞さんについて
著者である成毛さんは、もともとは自動車部品メーカーのサラリーマンとしてキャリアをスタートさせています。
昔から変わっていた(本人曰くADHD)そうで、メーカー時代には日産・マツダ系列にもかかわらずトヨタ系列のアイシン工業に営業したのだとか。
(しかもこれが後に会社を救う)
「面白そう」という直感で生きる人ですね。
詳しくはNewsPicksの成毛さん特集でまとめられています。
有料ですがめちゃくちゃ面白いので、気になる方はぜひ読んでみてください。
次のワクワクした人生も、大枠は決まったようです。
人生4回転目を決めた
— 成毛 眞 (@makoto_naruke) 2018年4月26日
アートとアーキテクチャ
とりあえず会社設立
間違いなくうまくいく
何を企んでいるのか気になりますね…。
おわりに
ニュースアプリやSNSを中心に、あなたもインプット過多になっていませんか?
そして、うまくアウトプットできていないのではないですか?
必ずヒントが眠っているはずです。
ぜひ、本書を手に「ただのお勉強」を終わらせましょう。