この日本には、『ジョジョの奇妙な冒険』という素晴らしい漫画作品が存在する。
作品の発する、人間と人生に対する深い洞察から学べることは多い。
魅力的なキャラクターで溢れており、名言のオンパレードである。
描かれるのは、生きることの素晴らしさ。
人間賛歌。
これが一貫した作品のテーマなのだ。
公式アプリ配信開始ッ!
そんなジョジョは1987年に連載を開始し、今年で30周年。
これを記念し8月4日に第4部「ダイヤモンドは砕けない」が実写映画化される他、6月末には公式アプリが配信開始となった。
毎日、無料で1話ずつ読める。
しかも、フルカラーでも読める。
各部(第1部~8部)の第3話までは、無料で読めるので、とりあえず3話ずつ読んでみて気に入った作品を読めば良いと思う。
が。
僕は第7部「スティール・ボール・ラン」(SBR)が大好きだ。
だから、是非第7部を読んで欲しい。
ちなみに第1部~第6部で物語は一旦完結(一巡)しており、第7部以降はパラレルワールド(一巡した世界)が描かれている。
よって第1部から順に読まなくても、物語的には全く問題ない。
(実際、僕は第7部から読み始めました)
第7部の魅力
まず断っておくが、ジョジョはどの部も素晴らしい。
それでも僕が第7部に最も惹かれるのは、主人公ジョニィ・ジョースターとジャイロ・ツェペリの人間的魅力によるところが大きい。
ちなみに第7部は「スティール・ボール・ラン」レースという、乗馬による北米大陸横断レースが舞台となる。
二人の主人公はレース参加者で、ジョニィはレースの中でスタンド能力に目覚める。(ジャイロはスタンドではなく、受け継いだ技術で闘う)
目的は勿論レースでの優勝だが、途中から聖人の「遺体」を巡る陰謀に巻き込まれることとなるのだ。
ジョニィ・ジョースターについて
第7部は、ジョニィ・ジョースターの「再生の物語」である。
乗馬の天才だった彼が人生のどん底から這い上がり、(精神的にも肉体的にも)再び立ち上がって歩み始めるまでの物語だ。
ジョニィはレースに人生の再起を賭けた。
作中に何度も訪れる闘いと試練を、持ち前の馬術と機転、ジャイロのLESSONとスタンド「牙」(タスク)で乗り越える。
最初はなんとも頼りなく、人間性もクズだと思う。
しかし、最終巻には見違えるほどの成長を遂げるのだ。
彼の苦悩するシーンは泥臭く、非常に共感できる。
馬なんて乗ったことないが、共感できる。
ジャイロ・ツェペリについて
カッコイイ。
もう、めちゃくちゃにカッコイイ。
アウトローだが、自分の芯をしっかりと持っている。
おチャラけているように見えて、重く深い使命を背負っている。
何度でも言うが、カッコイイ。
特にリンゴォ・ロードアゲインとの戦闘での彼のセリフは、これまで読んできたあらゆる漫画の中で、名言ランキングTOP1だ。
時を操るリンゴォを前にジョニィは瀕死、ジャイロも絶体絶命のピンチ。
そこで現れる、父の面影との対話の中で放たれる名言。
僕の人生の指針でもある名台詞。
『「納得」は全てに優先するぜッ!!』
『でないとオレは「前」へ進めねえッ!「どこへ」も!「未来」への道も!探すことは出来ねえッ!!』
カッコイイ。
神MADを紹介する
いろいろ書いたが、その素晴らしさは下記ニコニコ動画の神MADで伝わると思う。
絶対見て欲しい↓↓↓
何回見ても神MAD。
イントロとアウトロが最高。最後なんて泣ける。
楽曲の物悲しさとも、上手くはまっている。
歌詞もばっちり。
むしろ、これ読んで作詞したんじゃないかと思うくらいですよ、SOUL'd OUTさん。
第7部を初めて読んだのは大学3年生の頃で、この動画も当時(2011年)から存在した。
6年前から大好きだった動画。
風化せず、未だにカッコイイ。
おわりに
ということで、ジョジョに興味をもたれた方は是非第7部を読んでみてください。
「生きることの素晴らしさ」のエッセンスが散りばめられておりますので、きっとどこかで胸を打ってくれる作品です。
ラストシーンは、胸がギュッとなります。
ハッピーエンドともバッドエンドともとれる終わり方がまた良い。
泣ける。
おしまい。