※2019年2月11日更新
ホールケーキアイランド編にて登場した、悪の軍隊ジェルマ66。
まだまだ謎に包まれた国ですが、その多くが明らかにされました。
というわけで今回は、ジェルマ66やヴィンスモーク家の能力、そして彼らの夢について考察＆まとめてみます。
ジェルマ66とは？
世界で唯一の「国土を持たない」海遊国家。
北の海（ノースブルー）を武力で制圧した「ヴィンスモーク家」が納める国です。
別名を「戦争屋」といい、世界経済新聞の絵物語「海の戦士ソラ」では悪の軍団として描かれています。
一般的には「絵物語に登場する空想上の軍隊」として認知されているようですね。
「世界政府」に加盟しているため世界会議（レヴェリー）への参加を認められていましたが、この度ビッグ・マムと結託してしまったためにレヴェリー出席の権利を剥奪されてしまいました。
ヴィンスモーク家のプロフィール
ヴィンスモーク・ジャッジ
家長でありジェルマ王国の王。
血統因子を利用し、実の息子たちに改造を施す。
ジェルマ再興のためにビッグ・マムを利用しようとするも、裏切られました。
とにかく戦闘・戦争で勝つことを考えているようです。
ちなみにジャッジは感情を持っています。
ヴィンスモーク・ソラ
ジャッジの妻であり王妃。
優しい心を持った、サンジたちの母です。
息子たちの血統因子操作手術（肉体改造し感情を無くす手術）に最後まで反対。
血統因子に影響を及ぼすほどの劇薬を飲み、その副作用で衰弱し死亡。
この劇薬が唯一効いたのがサンジであり、感情を持って生まれました。
第852話「"ジェルマの失敗作"」での、レイジュがサンジに投げかけた言葉・母の思いは涙せずにはいられません。
ヴィンスモーク・レイジュ
ヴィンスモーク家の長女。毒を得意とする「ポイズンピンク」。
感情を持ってはいるものの、反抗できない様に体を改造されています。
幼いころにサンジを脱走させた張本人であり、サンジの幸せを願っているようです。
第865話では「ヴィンスモークの名を恨み恥じて生きてきた」と発言。
ヴィンスモーク・イチジ
ヴィンスモーク家の長男。
非常に冷酷であり、戦闘においては弟たちに命令する場面もありました。
ビッグ・マムの「茶会」で殺されそうになるも、感情が無いためヘラヘラ笑いながら諦める。
火花や閃光を扱う「スパーキングレッド」で、実力は折り紙付き！
ヴィンスモーク・ニジ
ヴィンスモーク家の次男。
電撃を扱う「デンゲキブルー」。
結婚式前のサンジの顔面をボコボコにした張本人。
コゼットの料理を踏みにじる残酷なやつです。
ヴィンスモーク・サンジ
ヴィンスモーク家の三男。
前述の通り母であるソラが劇薬を服用した結果、兄弟のなかで唯一「感情を持って生まれてきた」子。
薬の副作用で療養していた母のため、弁当を作ったのが料理を始めたきっかけだったようです。
牢獄に幽閉された時、料理の本を読んでいて「オールブルー」の存在を知る。
ジェルマが戦闘のため東の海（イーストブルー）に停泊した隙をついて、レイジュの助けも借り脱走しました。
ヴィンスモーク・ヨンジ
ヴィンスモーク家の四男。
詳細な描写はありませんが、怪力を得意としているようです。
別名は「ウインチグリーン」。
大人になったサンジに敗れていますが、ビッグ・マム海賊団と互角に渡り合う実力者です。
ジェルマの科学力
ジェルマを語るうえで欠かせないのが、彼らの圧倒的な科学力です。
ジャッジはその昔、海外の無法な研究チームに所属し、Dr.ベガパンクと兵器の共同研究を行っていました。
つまり優秀な科学者だったわけです。
原作で登場したジェルマの科学力について見てみましょう。
血統因子
ベガパンクが発見した「生命の設計図」。
ジャッジはこの研究を続け、命のコピーと改造を可能にする技術力を手に入れました。
複製兵（クローン兵）
血統因子を利用し製造されるクローン兵。
ジェルマ66の兵隊は全てこのクローン兵であり、5年で20歳の兵士となります。
死を恐れず裏切らないようにプログラミングされています。
レイドスーツ
ヴィンスモーク家ひとりひとりに用意された、特別仕様の戦闘スーツ。
着用することで、ジェルマの科学力に裏付けされた圧倒的な力を得ることができます。
形状記憶アーマーとも呼ばれ、火の海でも燃えることもない。
外骨格
弾丸も寄せ付けぬ、鉄のような皮膚。
ただしジェルマに「効く」弾丸もあるようで、第900話ではビッグ・マム海賊団が使用していました。
この他にも、姿を透明にする「ステルス」や「皮膚に貼るだけで腫れが治まる顔面パック」や、「空中飛行を可能にする靴」などがあります。
ヴィンスモーク家の能力・必殺技を解説！
ヴィンスモーク・ジャッジ
別名「怪鳥（ガルーダ）」と呼ばれ、空中での肉弾戦を得意とします。
武器である槍や靴に「電磁」を組み合わせた技を使用。
- 電磁シャフト・ブラスター：シューズから放出した爆発の勢いを利用し相手を蹴りつける。
- 電磁シャフト：槍の先端から電磁波を放出し、相手を突き刺す。
ヴィンスモーク・レイジュ
ポイズンピンクと呼ばれ、毒を扱うレイジュ。
毒の放出だけでなく、相手の毒を吸い出すことも可能。
ルフィはこれで体の毒を吸われ、レイジュに命を助けてもらっていますね。
- 桃色毒矢（ピンクホーネット）：口から毒を吹矢のように飛ばす技。
ヴィンスモーク・イチジ
スパーキングレッドと呼ばれ、火花や閃光を利用した戦闘を得意とします。
- 火花（スパーキング）フィガー：拳から火花を出し、相手を殴る。
- 火花光拳（スパーキングヴァルキリー）：目や手から光線を連射する技。目が光るため相手の目つぶしも可能。
スパーキングヴァルキリーは見た目も超かっこいいです。（ぜひ89巻を読んでみてください）
ヴィンスモーク・ニジ
デンゲキブルーの名の通り、電撃技を得意とする。
- 起電（ヘンリー）ニードル：電気を帯電させ、膝蹴りをかます必殺技。
- 起電光剣（ヘンリーブレイザー）：電機を帯びた剣を超速移動しながら切りつける必殺技。光速の剣。
ちなみにヘンリーブレイザーを使った際、ニジはサンジのレイドスーツをこっそり忍ばせたようです。
ヴィンスモーク・サンジ（おそばマスク）
ワノ国でのページワンとの戦闘で、サンジも遂にレイドスーツを発動しました。
通り名は「ステルス・ブラック」です。（サンジは「おそばマスク」に改名）
基本的な能力に加え、「ステルス」の名前の通り「透過」を得意とする能力のようです。
ぜひサンジはなぜレイドスーツを使ったのか？そして今後も使い続けるのか？という記事もご覧ください。
ヴィンスモーク・ヨンジ
ウインチグリーンと呼ばれています。
ウインチは「巻き上げ機」のことなので、おそらく怪力を得意とすると思われます。
- 巻力断頭（ウインチダントン）：敵の頭を掴み、伸ばした腕を振り回し相手を破壊する。多人数との戦闘において最も効力を発揮すると思われます。
- 混色（ブラック）バグ：イチジ、ニジとの連携技。それぞれの火花・電撃・怪力を活かしたパンチを同時に繰り出す。
ジェルマ66の夢とは？
最後に、「ジェルマ66の夢」と原作で詳しくは語られなかった「ジェルマの過去」について考察してみます。
そのカギとなる記述を振り返ってみましょう。
その昔"北の海"を武力で制圧した一族「ヴィンスモーク家」の治める国
ここは「ジェルマ王国」
引用：ONEPIECE第832話「"ジェルマ王国"」より
"北の海"の4人の王を打ち取った大事件"四国斬り"
父の夢は再び"北の海"を「ジェルマ」の名で征服すること
引用：ONEPIECE第832話「"ジェルマ王国"」より
私は全人生を
私の全てを！！
"北の海"の国々への復讐の為に！！
「ジェルマ帝国」復活の為に捧げてきたんだビッグ・マム！！！
引用：ONEPIECE第864話「"ヴィンスモーク家皆殺し計画"」より
もはや我々の夢は潰えた…！！！
わずか66日の夢の跡に残された
故郷の土も踏めぬ亡霊達に
合わせる顔もない！！
貴様などに我が王国の300年の無念の魂を預けた…
己が憎い！！！
引用：ONEPIECE第871話「"がんばれシーザー！！"」より
これらの発言から、ジェルマの過去が予測されます。
- 300年前、ヴィンスモーク家は"北の海"を武力で制圧した
- "北の海"を征服したヴィンスモーク家は「ジェルマ帝国」を建国した
- しかしジェルマ帝国の覇権は66日で終わった
- ジェルマ帝国は滅ぼされ、土地を追放された
現在のジェルマ王国が「土地を持たない海遊国家」というのも、300年前に"北の海"を追放されたからなのでしょう。
このことから、ジャッジは「ジェルマ帝国」復活のためビッグ・マムと手を組もうとしたようです。
おわりに
ジェルマについては、これだけで番外小説が一本書ける程の内容ですね。
サンジに渡されたレイドスーツが活躍する場面があるのでしょうか？
詳しくはサンジは本当にレイドスーツを使用しないのか？をご覧ください。
最後に、ジェルマの重要なシーンが収録されたコミックを紹介して終わりにします。
レイジュとヨンジが初登場。世界経済新聞の話も82巻です。
ジェルマ王国初登場。ジャッジvsサンジも収録。
ジェルマの科学力について詳細に解説されるのが84巻。
レイジュから、母ソラの過去について語られる85巻。涙なしには読めません。
レイドスーツによりヴィンスモーク家が変身する86巻！
ジャッジとサンジが決別し、遂にジェルマの戦闘が見れます。
絶体絶命のルフィとサンジを助けに現れるジェルマ66！ 各自の必殺技が炸裂します。
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