ワンピース第927話で、フランキーが狂死郎一家に対して使用した必殺技「フラの助 アイアン スープレックス」。
まるで新技のように登場しましたが、実はこれドンキホーテ海賊団幹部「セニョール・ピンク」がフランキーに使った技でした。
なぜフランキーは、スープレックスを自分のものとして使ったのでしょうか?
考察するとそこには、ふたりの間に結ばれた熱い男の友情がありました。
スープレックスとは
そもそもスープレックスとは何なのでしょうか?
調べたところ、どうやらプロレス技のようですね。
スープレックスは、プロレスで用いられる投げ技の一種である。
(中略)
近年は解釈を広げてクラッチの方法にかかわらず反り投げて、そのままピンフォールする技がスープレックスと定義されている。
引用:Wikipedia「スープレックス」より
現実のスープレックスには派生技や呼び名があり、例えばタイガーマスクが使用したら「タイガー・スープレックス」と言うそうです。
ちなみにセニョール・ピンクが使ったときには「ニャンニャンスープレックス」と呼ばれていました。
そして今回は、フランキーが使ったから「アイアンスープレックス」になったようですね。
セニョール・ピンクのニャンニャンスープレックス
最終技としてセニョール・ピンクが使用したのが、「ニャンニャンスープレックス ベビーバスター」。
スイスイの実の能力で高い建物の壁を上まで泳ぎきり、頂点からスープレックスを決めるというもの。
ただでさえ頭をカチ割る様な技ですが、スイスイの実の能力により重力を利用しその威力を何倍にも高めていました。
ちなみにこれをフランキーは避けることなく正面から受け止め、その上で勝利しましたね。漢です。
なぜフランキーはスープレックスを使用したのか
今回の屋根の上からスープレックスを決める姿は、まさにセニョール・ピンクのスープレックスそのもの。
ではなぜ、フランキーはセニョール・ピンクの必殺技を使ったのか?
それはフランキーがセニョール・ピンクを男として認めていたからでしょう。
フランキーなりに、彼との友情を示しているのではないでしょうか。
セニョール・ピンクの生き様
フランキーが認めるセニョール・ピンク。
彼はどれほどの男なのでしょうか?
これは735話や768話を見てもらえば伝わるでしょう。
▼735話"藤虎の思惑"収録▼
▼768話"あの日の引鉄"収録▼
後ろに倒れた仲間をかばい、攻撃を避けなかったセニョール・ピンク。
後ろを歩く野良猫のため、攻撃を避けなかったセニョール・ピンク。
彼はそういう男です。
人の命をなんとも思わないような極悪人とは違います。
そしてセニョール・ピンクは今、妻であり植物人間となってしまったルシアンのために生きています。
詳しくは第775話"ルシアンに愛を込めて"を読んでいただきたいのですが、彼の過去話は涙なしでは語れません。
男としてのかっこよさを体現したような生き方なのです。
セニョール・ピンクは自分の過去をフランキーに話したわけではありませんが、その生き様はフランキーにもグッとくるものがあったのでしょう。
いつかまたどこかで会ったら
酒飲みながら…話してくれよ
"ルシアン"って女の話
引用:ONEPIECE第775話"ルシアンに愛を込めて"より
▼775話"ルシアンに愛を込めて"収録▼
おわりに
ドフラミンゴの逮捕を受け、壊滅したドンキホーテ海賊団。
ドフラミンゴの部下たちがその後どうなったのかは、原作では一切描かれていません。
しかしきっと、今もどこかでセニョール・ピンクは生きているはずです。
己の信念のために、そしてルシアンのために…。
そんなセニョール・ピンクの技を受け継ぐなんて、粋なやつですフランキー。
いつか全ての戦いが終わった後に、ふたりが酒を酌み交わし語り合えると良いですね。
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