今週のONEPICEでは、光月おでん死後のトキたちの様子が描かれました。
その中で描かれた「おでんとトキの回想」は、ONEPIECEの物語の核心に直結している気がしてなりません。
そしてトキがいまわの際に詠んだ歌の本当の意味がわかった気がします…。
ということで、今回は光月トキがタイムスリップした理由について考察してみたいと思います。
トキの苗字と出身地について
初めて光月おでんと出会ったトキは、おでんと白ひげにワノ国への入国を懇願しています。
私実は…!!
「ワノ国」へ行く事が幼き頃からの念願でございます!!
どうか私を「ワノ国」へお連れいただけませんか!?
引用:『ONEPIECE第964話"おでんの冒険"』より
この時おでんはトキの格好をみて、同じワノ国出身だと感じたようです。
トキの苗字が「天月」であることからも、彼女がワノ国出身であることは間違いないでしょう。
つまりトキはその昔ワノ国からタイムスリップしており、何故か再びワノ国へ行きたいと願っていました。
トキが生きていた時代について
では、彼女はいつの時代からタイムスリップしたのか?
これは作中で「800年前から」と明かされています。
わたしの歳?26よ
生まれたのは…
800年くらい前
引用:『ONEPIECE第964話"おでんの冒険"』より
この時点では冗談っぽく言っていましたが、最新973話のおでんの発言からこのタイムスリップが事実だとわかります。
トキが生きていた「800年前」というのは、空白の100年が明けて世界政府が樹立された時代にあたります。
この記事「突如現れた麦わら帽子!!なぜ聖地マリージョアに隠されたのか?」でも述べたように、世界政府の樹立=ある王国(当ブログではこれがDの一族だと考察しています)が滅びたということです。
そんな時代からトキはタイムスリップしてきました。
なぜ800年前からタイムスリップしたのか?
タイムスリップについて、973話でトキはこう言っています。
おでんさん…
私は過去から逃げてきた…
未来へ飛べば誰かがやっててくれるって私…思ってた…
引用:『ONEPIECE第973話"光月の一族"』より
そう、逃げてきたのです。
そして他力本願的にタイムスリップしたことがうかがえます。
何から「逃げてきた」のか?
800年前のワノ国の状況を考えましょう。
その時代のワノ国を誰が治めていたかは明かされていませんが、おそらく光月家か天月家だと思われます。
そして彼らはDの一族に与していたはずです。
大昔…この国を海外から閉ざしたのは…
「光月家」だった!!
それは…"巨大な力"からワノ国を守る為…!!
引用:『ONEPIECE第972話"煮えてなんぼのおでんに候"』より
800年前に巨大な力(おそらく世界政府=天竜人)に襲われたDの一族、そしてDの一族と繋がりのあったワノ国。
ワノ国を鎖国したのは光月家。
鎖国することでワノ国は一時的に守られましたが、それまでの世界はひっくり返ったはずです。
もしかすると一部の人は天竜人に奴隷としてとらわれたり、何かしらの辱めを受けたのではないでしょうか。
そこにトキは深い悲しみを覚えたはずです。
そして逃げて来た。
つまり自分の身に危険が及んだ、そしてそんな世界に自分にできることはないと感じ逃げた。
トキは何も実行しなかった自分から逃げて来たと感じているのかもしれません。
何を「やってくれる」と思っていたのか
そして「誰かがやってくれると思ってた」について、いったい何をやってくれると思っていたのでしょうか?
この答えは同じ回想内のおでんの発言にありました。
トキお前も…探しに来たんじゃないのか?
800年の昔から
世界がひっくり返る日を…
引用:『ONEPIECE第973話"光月の一族"』より
つまり誰かが「世界をひっくり返してくれる」と思っていたんですね。
きっとそれは20年後にルフィがやってくれるはずです。
そしてこの回想の直後、トキは「自分がやらねばならない」と決意したように思います。
「誰かがやってくれるって思ってた」とは過去形であり、今は自分にできることをやるんだという決意が伝わってきます。
世界を20年後にひっくり返すために、トキができること。
それがトキトキの能力でモモの助たちを未来へ飛ばすことであり、最期に歌を詠むことであったのです。
おわりに
しかしDの一族には「月」に関係するものが多いですね。
光月、天月、エネルが旅立った月…。
ワノ国編で確実にONEPIECEの世界の揺るがす何かが起きるんでしょうから、もうワクワクせずにはいられませんね。
そろそろこのワノ国回想編も明けるでしょうから、次週にも期待しましょう!