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【全曲レビュー】星野源『POP VIRUS』が最高だったので感想を書くよ

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2019年12月19日、待ちに待った星野源のニューアルバム『POP VIRUS』が発売されました!!いぇい!!

タイトルは「ポップウィルス」と読みます。

星野源の考える「今のPOPS」が詰め込まれ、そのどれもがウィルスのように人々に伝染していきそこでまた新たな音楽が生まれる。

そんな想いが込められた作品です。

星野源と言えば「恋」や「SUN」に代表されるような【陽】のイメージが強かったですが、今年発表された「アイデア」をきっかけに元々持っていた【陰】の部分も表現するようになって完全に吹っ切れた印象。

一通り聞きましたが本当に最高のアルバムだったので、全曲感想を書いてみます。

 

①Pop Virus

一足先にYoutubeでMVが公開されたタイトル曲。

ゆったりとした曲調なのに、踊りださずにはいられない不思議な曲です。

静かな歌いだしから、前奏に入ったときの高揚感が何とも言えないですね。

この「何とも言えない何か」が詰め込まれた、最高に素晴らしい名曲。

個人的には今作の中で一番好きで、何度もリピートして聞いてます。

Youtubeの再生回数100回くらいは僕が聞いてます多分(笑)

 

②恋

説明不要の大正義。

何回聞いても色あせない、何回聞いてもテンション爆上げのダンスナンバー。

名曲中の名曲ですね。

ライブツアー「Continues」に参戦したとき、みんな恋ダンス踊っていた光景が目に焼き付いています。

リリースから既に2年が経っていますが、昔の曲とは思えないですね。

この前久々にカラオケで歌ったら恋ダンスを完全に忘れてたので、練習しておこうと思います。

 

③Get a Feel

とても陽気な曲調なんですが、歌詞は対照的に重い言葉が使われています。

「いつもそばに居てくれた何か」を歌った曲なんですが、その「何か」って何なの?

瞳には映らずに

鼓膜には届かぬ

魂に似た子供の様な

ああ どんな肌の色でも

引用:星野源「Get a Feel」より

歌詞カードに付属しているライナーノーツによると、霊的な何かではないようですがいったい何なんでしょうね。

非常に抽象的な表現をされてるので、聴く人によってきっと感想がガラっと変わる曲だと思います。

不思議な曲です。

 

④肌

赤ちゃんのことを歌った歌です。

シングル『Family Song』のカップリング曲ですが、カップリングとは言えないくらい良いメロディ。

僕は今年結婚したばかりなので、この曲を聞くと「はやく子供がほしいなぁ」といつも思います。

 

⑤Pair Dancer

THE☆ラブソング。

ピアノを主体としており、今作の中では一番ゆったりとしたリズムで一番落ち着いた曲です。

間奏で3拍子になるの好き。

笑う君も 怒る君も

側で舞う Baby

間違う隙間に 愛は流れてる

引用:星野源「Pair Dancer」より

「間違う隙間に愛は流れてる」という一文に、計り知れない愛情を感じるのは僕だけでしょうか。

 

⑥Present

スローテンポですが、イントロからのピアノはちょっと怖いんですよね。

サビのメロディとCメロのメロディが大好物です。

ライナーノーツによると、運命について歌っているようです。

ちなみに今作の中でも特に大好きな一曲。

 

⑦Dead Leaf

タイトルは「枯葉」の意味。

山下達郎さんがコーラスで参加されてます。

もう、冒頭の一音目がまさにザ・星野源ですわ。

「愛」という不思議な感覚について、星野節で歌い上げてます。

「愛って言葉じゃないんだよな」と思っていた星野源が、「これはさ 愛だ」と歌う曲。

 

⑧KIDS

シングル『Family Song』の4曲目に自宅録音バージョンとして収録されていたのが、この「KIDS」です。

とってもほっこりする一曲です。

肩肘張らずに聴けますね。

「まさかアルバム曲に昇格するとは!!」と言うのが最初の感想ですが、こうしてアルバムの流れで聴くと歌詞・メロディともに良いスパイスになってると思います。

 

 

⑨Continues

はい!!大好き!!!

どのくらい好きかと言うと、2年続けているこのブログで初めて書いた音楽記事がこの「Continues」というくらい好きです。

www.jinsei-omoshiro.com

そしてここ数年間はこの「Continues」、つまり「継承」や「継続」といったものをテーマに星野源は活動してきたように思います。

ツアータイトルも「Continues」でしたしね。

この曲ができた時から次回のアルバム(今作)のことを考え始めたそうで、そのくらい星野源史においても重要な意味合いを持つ曲です。

メロディも歌詞も最高です。

 

⑩サピエンス

おどろおどろしい機械音から始まり「はて、わしは異世界に迷い込んだか?」くらいに思わせてくれますが、サビでは「はて、わしは今抱きしめられているのか?」と錯覚するくらい暖かい一曲。

このギャップが凄い。

僕はと言うと完全にこの曲の虜になりまして、エンドレスリピートですわ。

最後も気持ち悪い感じというか、ポケモンで言うとシオンタウンよろしく幽霊でも出てきそうな勢いです。

終わり方とか怖いって!!

からの、アイデアのイントロはずるいって!!

 

⑪アイデア

陰と陽をくっきりと歌った、最高にポジティブで最高にネガティブな曲。

星野源が「にこやかに 中指を」と堂々と歌ってくれた嬉しさったらないですね。

「あぁ、星野源みたいにキラキラ輝いて見える人でも、人生クソだなと思いながら生きてるんだな」と、初めてこの曲をフルで聴いたときに思ったのを覚えてます。

なぜか安心し、そしてつい「ふっ」と笑ってしまったことも覚えてます。

陽(一番)⇒陰(二番)⇒めっちゃ陰(Cメロ)⇒陽(ラスサビ)みたいな流れなんですが、テレビの音楽番組でも毎回フルでやってるのが素晴らしいと思います。

じゃないと、「アイデア」として成立しませんもんね。

 

⑫Family Song

いや~癒される。あったかい。そんな曲ですよね。

結婚してからと言うもの、「畳んだタオルの痕」という歌詞がやけにリアルで身近に感じます。

出会いに意味などないけれど

血の色 形も違うけれど

いつまでも側にいることが

できたらいいだろうな

引用:星野源「Family Song」より 

この記事にも書きましたが、この歌詞最高すぎるだろ。

そしてCメロのメロディ、最高すぎるだろ!!!

ため息が出るほど好きです。

 

⑬Nothing

上質なピアノ、そしてギターから始まる極上のラブソング。

最高級ホテルでワイングラス揺らしながら、愛しい人と聴くべき一曲です(偏見)

歌詞もメロディも、本当に素晴らしい。

あとゴリゴリに攻めてくるベースが最高です。

めっちゃ好き。

 

⑭Hello Song

最後を締めくくるにふさわしい曲ですよこれは。

前曲「Nothing」がしっとりと締めてくれるわけですが、その分この「Hello Song」がノッケから全力で始まるのが気持ちいいです。

音楽が継承されていき、遠い遠い時代にまで感染していき、いつかどこかで変わらぬ顔で「Hello」と語りかけてくる。

そんな歌ですね。

アルバムを通して聴いてみると、大好きな人と離れる時に涙だけじゃなくて笑顔で終わるような、リスナーとの別れを惜しむような一曲だと感じました。

まぁまたすぐ一曲目に戻ってエンドレスリピートなんですけどね!!!

 

おわりに

さて問題です、この記事の中で僕は何回「最高」という単語を口にしたでしょう?

正解は7回でした!!!

多い?少ない?

どっちにしても最高のアルバムだということが伝えたかったんです。

前作『YELLOW DANCER』も超名盤でしたが、今作も歴史に刻まれるべき傑作だと思います。

ちなみに歌詞カードにライナーノーツ(星野源自身による全曲解説)と、アルバムインタビューが載ってますのでCDでの購入をおすすめします。

みんな聴いてね!!!