注目株の漫画の一つである、アオアシの10巻が発売されました。
待ってましたよ先生!
ということで感想です。
ネタバレありますので、ご注意ください。
前巻までのあらすじ
東京都リーグにて激突する東京シティ・エスペリオンユース(主人公のチーム)vs.東京武蔵野蹴球団ユース。
武蔵野のハイプレスに対抗し、ロングボール(ダイレクトサッカー)で対抗するエスペリオン。
絶賛絶不調のストライカー・橘めがけて葦人(主人公)がロングパスを出すが…!?
10巻のポイント
悩みに悩むFW・橘がどう復活するのか。
そして因縁の相手、金田がエスペリオンをどうブッ潰すのか。
この2点がポイントでしょう。
「この試合でDFとFWどちらを目指すのか決める」と言っている主人公・葦人の動向も気になるところ。
ちなみに葦人はもともとFWで、5巻で監督からDFへの転向を命ぜられます。
自分を納得させながらDFとして基礎から練習する葦人ですが、心は揺れに揺れてますな。
10巻の見どころ
それでは、具体的に内容をみてみましょー!
見どころ①橘の大復活劇
実は試合前に自信を失い、望コーチにスタメンを外してもらうよう懇願していた橘。
もうね、ボロボロですよ。精神的に。
しかしその橘を信頼し、スタメンで出場させた望コーチ。
コーチの信頼に応えるべく、今までにない闘志あふれるプレーを見せます。
誰でもいいから点を取ってくれだと…?
違う!!!
信頼してくれた望さんのためにも…
俺だ!
ここは俺が点を取る…俺だ!!!
引用:アオアシ10巻より
いやー、熱い!
葦人にボールを要求する際の、鬼気迫る顔が良いです。
さらに超絶個人技で2枚抜く橘さん、かっけー!
葦人のゴール前へのダイレクトパス、それを外す味方、外れたボールを華麗なオーバーヘッドでゴールへ叩き込む橘…!!!
この流れ完璧です。
―1つ思い出したことがある。
技術や執念で圧倒するFWを見て―…
俺はただ落ち込むだけだった。
だけど葦人、お前には―…
あのセレクションの時からずっと…
あきらめず困難に突き進むその姿に、勇気をもらっていた。
どうやったらお前みたいになれる。
俺が初めて憧れた選手は、お前だよ。
アシト。
引用:アオアシ10巻より
最高ですよ、ここの演出。
僕は泣きました←
見どころ②執念を燃やす野獣・金田
エスペリオンユースのセレクションに落ち、武蔵野へ入団した金田。
葦人や橘を強烈に恨んでいます。
セレクション時から自己中心的プレーばかりで気性の荒かった金田ですが、さらに磨きがかかってます。
絶対的なエースストライカー。
どんな状況でも諦めない、不屈の精神力は素晴らしいです。
この試合の1点目は金田のアシストから生まれます。
そして前述した橘のゴールで1対1の同点に。
これで終わるかと思いきや…!
敵の司令塔・武藤の的確なパスにうまく反応し、勝ち越しゴールを金田が決めます。
さらにさらに、前半終了間際にディフェンスの連携の穴を付き、ゴールを決めたと思われる金田。
(ゴールしたかどうかは微妙な描写)
いやいや、末恐ろしい男です。
終わりに
橘の復活により攻めに転じたエスペリオンでしたが、金田の覚醒で状況は一変…。
エスペリオン(1軍)の福田監督の印象的なセリフで、10巻は締めくくられます。
ロッカールームだ。
立て直せる人間は一人だけだ。
15分のミーティングで、そいつがどうチームを引っ張り上げるのか…。
見届けに行こうぜ。
引用:アオアシ10巻より
誰がキーマンなんでしょうねー。
普通に考えたら、葦人ではなかろうかと思います。
今回の前半戦でも、的確なコーチングでチームリーダー(司令塔)としての資質を見せ始めた葦人。
肝心の本人は、見方をうまく使いフィニッシャーの位置に自分を持ってくる=自分がゴールを決めたい、ということに執着しておりますが…。
一皮剥けてくれるのか、見ものです。
おしまい。