2016年も残すところあと1ヶ月となりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕はアジカンの新録『ソルファ』を聞いて、お過ごしです。RADWIMPS『人間開花』の興奮も冷め止らぬ中、たたみかけるようにしてASIAN KUNG-FU GENERATIONからもニューアルバムですよ。しかも2004年の名盤『ソルファ』の再録盤ですよ。
当時からミーハーだった僕は、アニメ「鋼の錬金術師」のOPだったリライトを聞いてアジカンにはまりました。初めて聞いたアジカンのアルバムもソルファでした。
そんな思い出の一枚が2016年ver.になるということで、買わないわけにはいかないでしょう!
ということで全曲レビューです!
めっさかっこいいぞマジで!!
1.振動覚
イントロのギターリフから相変わらずゴリゴリ来ますが、注目すべきはゴッチの「サッ!」という掛け声でしょう。始まるぜ!的な。ソルファ新録しちまうぜ!的な。そんな勢いを感じます。
Bメロの後追いギターが追加されていて心地よい。サビの「掻き鳴らす」の「らす」の溜めがたまらんです。マニアックすぎますね。(笑)
そしてアウトロは、一瞬ですがテンポを落として終わります。これは2004年版には無かった点。次曲への繋がりをより意識した構成。
そしてもちろん次曲はアジカン史上最も売れたこの曲。
2.リライト
ゴッチが自虐するくらいの名曲「リライト」。
リライト以外も聴いて欲しいとか言いながら、リライトのMVを再び作るってどんだけー!
— Gotch (@gotch_akg) 2016年11月22日
2004年版との一番の違いは、間奏であります。ライブでも一番アレンジされる部分ですよね。よりライブ版に近いアレンジがされてます。
が!僕個人的には、1番サビの歌いだしが非常に力がこもってて嬉しい!なんか嬉しい!疾走感溢れるとは正にこの曲のためにあるような言葉。
ちなみに公式サイトでは「リライトのリライト」という企画もやっております。
リライトのリライト | ASIAN KUNG-FU GENERATION
消しカスアーティストなんて、素敵なアーティストがいらっしゃるんですね。しかも広島市立大学出身なんですね。
もうこの人のリライトのリライトが4つのリライトのリライトの中でも一番好きなのでリライトのPVでもよいと思います。リライトのゲシュタルト崩壊。
3.ループ&ループ
こちらも名曲。「リライト」がザッと切るような終わり方なので、負けじとイントロのギターリフが刺さります。曲順を変えたのが効果的に効いております。(2004年版ソルファではアルバムの最後を締めくくるのが「ループ&ループ」でした)
もうこのメロディ聞いただけで、テンション上がりますよね。サビ前~サビにかけてのギターがアレンジされてて高らかに響き渡ります。Cメロのハモリも追加されていてとても心地よいです。
2004年版と聞き比べると、テンポも若干ですが上がってるみたいです。よりノリノリ!!
4.君の街まで
怒涛の名曲ラッシュ!
イントロギターがより歪んでおります。ゴッチの歌声が、より鮮明且つダイレクトに攻めてきます。化け物みたいなメロディセンスですなー。
間奏では喜多さんのギターがより自由にうねうねしてまして、聞いててとても心地よいです。
5.マイワールド
とてもまろやかなサビが印象的な一曲。そして、サビの喜多さんの高音ハモリが印象的な一曲。
こちらもイントロギターが2004年版より骨太になっております。2004年版よりも重厚でありつつも、そのポップネスは相変わらずキラキラと輝いているという素敵な曲です。
6.夜の向こう
前曲「マイワールド」のアウトロが気持ちよく反響し、鳴り止もうかというところで放たれる強烈なドラムとともに始まる、この曲も!!名曲だ!!
サビのメロディがたまらんです。とても切ない。胸が張り裂けそうになります。深夜に聞くと余計に。2番始まりのハモリがチャーミングです。
それと2004年版のこの曲は、ゴッチの声が「気だるそうな(失敬)歌い方」から「雄たけびのような歌い方」へ振れる、その振れ幅が魅力でもあります。2004年ということはアジカンメンバーもまだ当時20代なわけで、あの頃の若々しい雄たけびとは一味違った、今のゴッチならではの叫び声が印象的です。
7.ラストシーン
淡々となり続けるギターと、非常にトリッキーなリードギターが対照的で印象的。現実と夢の狭間を渡り歩くような不思議さがあります。ふわっふわしてます。夜聞くのにとてもおすすめです。
2004年版と聞き比べると、扱う楽器や表現の幅が増えたことを実感しますね。
8.サイレン
もー全々違いまっせ2004年版とは!イントロかっこいいなー。輪をかけてかっこいいなー。
曲の構成は相変わらず展開が多すぎて、なにか映画を丸々一本見終えたかのような、謎の満足感と高陽間に包まれます。怒涛の展開ラッシュ!
今回のアルバムの中で一番パワーアップしたのはこの「サイレン」だと僕は思います。
9.Re:Re:
これまた言わずと知れた名曲。アニメ「僕だけがいない街」のOPとして、リアレンジされましたね。
2004年版と比べてイントロの長さ3倍!!30秒のところが1分40秒となっております。でもこのイントロがかっこいいです。ライブでは聴きなれないギターが鳴り始めたと思ったら、だいたいこの「Re:Re:」へと続いていきます。曲全体に流れる、中華始めました、的な雰囲気が大好きです(?)
てか終わり方がライブ風でめっちゃかっこいいな!!
10.24時
ゴッチの歌いだし「都会の」の後からが!すごいアレンジ!この曲に関しては確実にこの新録ver.が好きだなぁ・・・。もちろん原曲あっての新録なんですけどね。
ギターがより重厚になることで、Cメロの落差が非常に効果的になっております。改めて『ソルファ』って、メロディお化けみたいなキャッチーなアルバムです。
11.真夜中と真昼の夢
なにこのイントロの「シャララ~ン・・・」は!!という驚きから始まる一曲。
正直2004年ver.のときはそんなに好きではなかったですが、今回の新録を聞いて大好きになりました。サビのギターがゴッチの高音も相まって心地よすぎる。そして間奏の伊地知さんの楽しげなドラムがたまりません。
12.海岸通り
ありがとうASIAN KUNG-FU GENERATION。僕はこの「海岸通り」が本当に大好きです。2004年版『ソルファ』発表当初から大好きでしたが、今回の新しい「海岸通り」も大好きです。アレンジが素敵すぎます。映画のエンドロールに流れるような素敵な楽曲。
出会いと別れの季節である春に聞いたら泣くね、僕は。卒業式に聞いてたら号泣してたね、僕は。ラスサビ前の「オー!」も素敵過ぎて涙。
イントロ聴いた瞬間に「はぁ・・・やっぱ大好きだわ」とため息混じりに呟いてしまった一曲。くっそー好きすぎる。確かにこのアレンジなら、アルバムを締めくくるに相応しいのは「ループ&ループ」でなく、この「海岸通り」だと感じます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
もうねー名曲のオンパレードです。最後の「海岸通り」まで聞いたら、1曲目「振動覚」までループして永遠と聞いていたいアルバムです。
ちなみにジャケットは今回も素敵です。全編英語詞に訳した歌詞カードも入っております。こういうところが好きだ。
今回の『ソルファ』発売を受けて、ゴッチが『私的アジカンの5枚』をまとめています。
今週、新録の『ソルファ(2016)』がリリースになります。なので、今の気分でアジカンの5枚を選んでみました。 via 私的、アジカンの5枚|私的、アジカンの5枚 https://t.co/wGq5gamryC
— Gotch (@gotch_akg) 2016年11月28日
他のアルバムが気になる方は、是非チェックされてはいかがでしょうか。個人的には『ワールドワールドワールド』は必聴です!
以上!