BUMP OF CHICKENの『Hello, world!』という曲があります。
「血界戦線」というアニメのために書き下ろされた曲であり、当時のBUMPとしては久々のロックナンバーでした。
※血界戦線については【全話感想】アニメ血界戦線がめちゃくちゃおもしろかったので感想を書くよ【ネタバレ注意】をご覧ください。
歌詞も基本的には「血界戦線」の世界観やストーリに寄り添っているんですが、どうしても見逃せない「心に刺さる歌詞」があるんです。
今日はそのことを語りたくて筆を執りました。
「選んだ色で塗った世界に囲まれて 選べない傷の意味はどこだろう」
サビとして繰り返し唄われる、このフレーズ。
選んだ色で塗った
世界に囲まれて
選べない傷の意味は
何だろう
引用:BUMP OF CHICKEN『Hello, world!』より
生活や仕事、人生といったものの本質を見抜いた歌詞だと思います。
グッサグッサと、僕には刺さりました。
もう少し詳しく見てみましょう。
「選んだ色で塗った世界」とは
選択の積み重ねで今がある。
その選択をしてきたのは、紛れもない自分である。
何が起きたって、その人生を歩もうと決めたのは自分である。
当たり前ですが忘れがちな事実を突きつける、そんな歌詞だと思います。
「選んだ色」とはつまり「これまでの選択」です。
選択の結果、自分の身の回りに広がる「世界」…つまり今の家族であり、友人、知人、学校、仕事、居住場所、お金などなど。
そういった自分の人生を構成するあらゆる要素は、実は自分で選んできたものである、と。
そう歌っていると思います。
「選べない傷の意味」とは
人はみな、「自分が幸せになるための選択」をするものだと思います。
それなのに、傷つくことがある。
幸せを求めての選択だったのに、思いもよらぬ傷を受けることがある。
仕事を思い浮かべると、分かりやすいと思います。
「最善の選択をしたと思ったのに、損失を生んでしまった。」
「また取引先から怒られた。」
「仕事が辛い、こんなはずじゃなかった…。」
そんな傷を負うことは、誰にでもあることです。
じゃあ、これを無かった物にして逃げれば全ては解決するのか?
「傷の意味」を考えてみてはどうか?
そう促しているんだと思います。
なぜ失敗したのか、どうすれば上手くいくのか考える。
なぜ怒られたのか、どうすれは喜んでもらえるのか考える。
なぜ仕事が辛いのか、どうすれば楽しくなるのか考える。
もちろん逃げることがダメなわけではないし、逃げるべき時はあります。
例えばサラリーマンであることが嫌であれば、自分の商品を作って売る作戦を立てればよい。
いったん、立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。
おわりに
自分の思い通りにいかない時こそ、成長するチャンスがある。
僕はそう思います。
いちいち落ち込んでる暇なぞ、ないのだ。