前回の記事に引き続き、橘玲さんの『幸福の「資本」論』を読んでの感想です。
今回は3つの資本のうち、「人的資本」の項目に当たります。
なぜ仕事が辛いのか考えてみる
サラリーマンになってからというもの、ずっと疑問を持っていることがあります。
それは、自分にとって理想的な働き方って何?ということです。
一時期(今もそうですが…)、仕事が辛くて辛くてたまらない時期がありました。
そんな時に読んだイケハヤさんのブログ。
調べてみると、ブログ界隈やツイッター界隈には、脱サラしてフリーランス、アフィリエイター、プロブロガーになった人たちがたくさんいることを知りました。
稼げているかは置いておいて、とても幸せそうには見える。
…が、自分にとってもその選択がベストなんだろうか???
今の仕事は、楽しい時・嬉しい時ももちろんある。
幻冬舎・見城さんとサイバーエージェント・藤田さんの共著『憂鬱でなければ、仕事じゃない』のタイトル通り、仕事ってすごく憂鬱なものであるようにも思う。
そもそも、憂鬱の一番の原因は何なのか?
そんなことを最近よく考えていましたが、本書を読んで憂鬱の原因がわかりました。
それは「与えられた仕事に対して自分のスキル・知識が不足している」ということ。
しかし仕事で求められるスキル・知識に終わりはないですね…。
いったい、理想的な働き方とはどんな働き方なんでしょう。
理想的な働き方とは?
本書にはこう書かれています。
私たちは無意識のうちに「働くこと」に2つの目標を設定していることがわかります。
①人的資本からより多くの富を手に入れる。
②人的資本を使って自己実現する。
この異なる望みを同時にかなえるのが「理想の働き方」ですが、それはどのような仕事なのでしょうか。
引用:橘玲『幸福の「資本」論』より
ふむふむ。
要するに、給料が高くて自己実現できる仕事が理想ってことですな。
当たり前ですね。
…ここで素朴な疑問。
サラリーマンで自己実現ってできるの?
サラリーマンの自己実現
本書では楠木新さんの著書『サラリーマンは、二度会社を辞める。』を引き合いに、「サラリーマンは自己実現を目指してはいけない」と説きます。
サラリーマンとして採用され毎日会社で働けている時点で、突出した才能や個性はなく、自己実現を目指してはいけないと。
ただし、こうも述べています。
「しかし君には彼ら(個性的な人材)が持たない良さがある。この会社に入社できたのは、人事担当が仲間として一緒に働けると認めた結果だ。それを伸ばすことを考えたらどうか。
魅力ある個性や突出した能力と幸福な仕事人生とは必ずしも相関関係にはない。ひょっとすると君のほうがいいポジションにいるのかもしれない」
引用:『幸福の「資本」論』より
いやー、めちゃくちゃわかりやすいし仰る通り。
個性的な人材でなくても、幸せには成れますよと。
僕は営業なので、周囲(社内は勿論、仕入先や顧客とも)の人間を巻き込んで仕事を為す力を伸ばすのが良いんでしょうね。
プロフェッショナルについて
本書を読み進めるなかで、衝撃を受けたのが「プロフェッショナル」について。
要約すると
- 知識社会が進むにしたがって、仕事に要求されるプロフェッションのレベルは上がる
- 日本の会社はゼネラリストで構成されているため、プロフェッショナルを要請する仕組みが無い
僕自身もそうですが、学生時代から専門性を身につけているわけでもなく、社会人になってからも異動・転勤によって専門性は身につかず…という人は多いのでは。
日本の会社がそうなんだから、どうしようもないですね。
日本でのうつ病の原因は、与えられた仕事に対して自分のスキルが不足していることが一番の原因だそうです。
確かに、僕が仕事で辛いと思う時も、一言で言うと「自分のスキルが足りない」場面ばかりだなぁ…。
つまりプロではない。
では、プロフェッショナルを獲得するにはどうすれば良いかというと、
好きなことに人的資本のすべてを投入する。
これだけだそうです。
この「好きなこと」は探さなければなりません。
しかも期限がありまして、35歳までだそうです。
「好きなこと」は仕事のなかで見つけるのがベターでしょうが、仕事の外で探してもよいと思います。
僕の場合は、こうしてブログを書くこともその一環です。
まとめ
長くなったので、自分のためにザックリまとめます!
まず、僕がこれからやることはコレ。
- 35歳までに「好きなこと」を見つける。
より具体的には、
- 「好きなこと」を仕事のなかで探す。
- 「好きなこと」を仕事の外で探す。
仕事の外での好きなこと=ブログですが、楽しさの要因はいろいろある気がする。
単純に文章を書くことなのか?他社から反応があることなのか?
一度まとめてみようと思います。
ということで、
- 今の仕事(建材営業)で「何が楽しいか」要因を考える。
- ブログが好きなことなのか?もっと細分化して考える。
これをやってみます。
おわりに
営業での「楽しさ」を感じる時の要因って何なんでしょうねー。
考えをまとめるべく、これもブログ記事にしようと思います。
このブログも楽しいから書き続けてますが、何がそんなに楽しいんだろうなー。
このあたりの「楽しさの要因」を見つけることが、自分の好きなことに繋がっていくんでしょう。
考えるキッカケをくれた本書には感謝です。
おしまい。
追記
実際に考えてみました↓↓↓
今の仕事の何が楽しいですか?(自問自答) - 人生おもしろ。