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【全4巻レビュー】『SHAMAN KINGレッドクリムゾン』が衝撃的だったのでまとめてみた!!

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シャーマンキング初めての公式外伝である『SHAMAN KINGレッドクリムゾン』。

道家とレッドクリムゾンをめぐる争いが描かれる中で、あのアイアンメイデン・ジャンヌの死の真相も語られます。

ということで今回は、シャーマンキングを読む上で欠かせないレッドクリムゾンの全巻レビューをお届けします!

 

 

SHAMAN KINGレッドクリムゾンとは?

少年マガジンエッジで連載されていた、シャーマンキング外伝。

原案は武井先生が担当していますが、漫画を書いたのはジェット草村先生です。

現在は連載完結しております。

時系列としてはSHAMAN KING FLOWERSやSHAMAN KING THE SUPER STARと同時期。

キャラクター投票上位だった道潤を主人公として、道家の命運を左右するストーリーが描かれました。

 

第1巻感想:メイデン…嘘だろ…。

ストーリー

蓮が再び闇にのみこまれないうちに

我らの代で全てに決着をつけねばなるまい…!

これが道家最後の戦争なのだ…!

引用:『SHAMAN KINGレッドクリムゾン』第1廻「エージェント・ジュン」より

こんな道珍(蓮のおじいちゃん)のセリフから幕を開ける本編。

基本的には道家vs.レッドクリムゾンの抗争が描かれます。

そんなところに巻き込まれるホロホロ。

(ホロホロは蓮にお金を借りにきたのだ)

戦いの中で敵をあっさりと銃殺した潤を見て、ホロホロは衝撃を受けます。

やったらやり返される

身をもってそれに気付いた蓮は

二度と誰も殺さないって…

そしてそんな世の中すら変えてやるって…

今あんなにがんばってんじゃねーのかよ…?

引用:『SHAMAN KINGレッドクリムゾン』第2廻「K&H」より

そこに襲い来るレッドクリムゾンのひとり、東紅紅(ドン・ホンホン)

明かされるレッドクリムゾンと鴨川羊介との繋がり、そしてアイアンメイデン・ジャンヌの死…!!

外伝とは思えないほどの重厚で重要なストーリー展開です。必見!!!

主な登場人物

主人公は道潤。

蓮が作った大組織・雷帝グループの統合副社長を務める敏腕経営者に成長しました。

前作『シャーマンキング』にて、葉の「やったらやり返される」を体験し、もう人は殺さないと誓った蓮。

彼の思いを遂げるために道家は一致団結しているはずですが、潤は敵(レッドクリムゾン)を簡単に殺めます。

そこには、ジャンヌの死が深く関わっているのでした。

その他のキャラはこんな感じ。

  • ホロホロ:第1話からいきなり登場。相棒コロロと一緒に戦います。
  • 道蓮M&Aを繰り返して雷帝グループをどんどん大きくしています。その強引な手腕に反感をもつ人たちも多いようです。
  • 東紅紅:ドンホンホン。潤のライバル的な存在。
  • 鴨川羊介ジャンヌを殺した張本人。今回も暗躍。
  • 東永紅:ドンヨンホン。紅紅の兄。羊介、ブラックメイデンと共にジャンヌを襲う。

登場するオーバーソウル

ネイケフイケキロロ

前作から続く、ホロホロのオーバーソウル。

甲縛式ではないシンプルなオーバーソウルです。

刑天

東紅紅のオーバーソウル。

機械のような見た目のオーバーソウルです。

非常に高い破壊力を誇り、白竜の腹に風穴を開けます。

めちゃくちゃ強いよ。

感想

前作SHAMAN KING FLOWERSにてジャンヌが死亡していることは分かってましたが、遂にその場面が描かれましたね。

ジャンヌの深い愛に、涙なしでは読めません。

そして、その悲しみに包まれているであろう蓮…。

ホロホロは早く蓮に合わせろと嘆願しますが、どうなってしまったんだい蓮!?

序盤からいきなり面白いです。

 

第2巻感想:蓮きたぁぁあああ!!!

ストーリー

紅紅との戦闘で大破した李白竜。

修復作業の中で、潤は道家によって家族を奪われた白竜と紅紅を重ねます。

一方、ジャンヌの死の瞬間の防犯カメラ映像を見たホロホロは、潤と一緒にレッドクリムゾンへ乗り込むことを決意。

東家の分家のアジトに潜り込んだ潤たちでしたが、そこにレッドクリムゾンを率いる東家一族が姿を表します!!

なんと東家は、道家や麻倉家よりも長い3500年の歴史を誇るシャーマン一族なのでした。

「時を止める」といった神業を操る彼らの前になす術のない潤とホロホロでしたが、そこに鳴り響く雷鳴。

そう、満を侍して現れたのは道蓮であった…!!

おもな登場人物

今回は東家を率いる4兄弟が初登場。(正確には5兄弟で、東紅紅は末っ子)

なんと東家は殷王朝時代から存在する最古のシャーマンだと判明しました。

4兄弟の持霊は「四聖獣」と呼ばれており、これを率いるのは東家の長老・東須紅(ドンスホン)です。

  1. 長男・東大紅(ドンデホン)、持霊は朱雀(ジューチェ)
  2. 次男・東慶紅(ドンケイホン)、持霊は武(シェンウー)
  3. 三男・東永紅(ドンヨンホン)、持霊は白虎(パイフー)
  4. 長女・東狭紅(ドンシャホン)、持霊は青龍(チンロン)

そして刑天(中国の伝説の妖怪)を持霊とする東紅紅の5人兄弟です。

彼らはチームヤービスと目的が合致するため、羊介の指示に従っている様子。

彼ら全員の能力は明かされません。

が、東大紅の朱雀は「時止(トキドメ)」という時空操作能力を持つため、おそらく全員が異次元の力を持っていると見て間違いないでしょう。

他のキャラはこんな感じ

  • 道潤:白竜に「この戦いが終わったら…」と意味深なセリフを言う。
  • 田局長:テンジュチャンと読む。東家の分家。大量のキョンシーを操りますが、全て白竜に破壊される。
  • ホロホロ:久々に甲縛式オーバーソウル発動!
  • 道蓮:雷鳴と共に遂に登場。

登場するオーバーソウル

カムイランケオプケニ

シャーマンキング 完全版 21 (21) (ジャンプコミックス)

ホロホロの甲縛式オーバーソウル。

しかし朱雀の「時止」によって停止されてしまう。

朱雀(ジャーチェ)

時空操作を操る。

最強。

SHAMAN KING THE SUPER STARでも登場しますが、東家と四聖獣は通常のシャーマンと持霊の関係とは違うことが語られます。

おそらく朱雀自身もオーバーソウルされているわけではないと思われます。

感想

迷いながらも蓮のために突き進む潤には、頭が上がりません。

東紅紅と李白竜への想いも、考えさせられますね。

道家が果たして正しいのか、そうではないのか…。

そして新たな敵の登場、蓮の登場にはワクワクが止まりません。

特に蓮は前作SHAMAN KING FLOWERSにて消息不明とされていたので、本当に嬉しかったですね。

生きててよかった!!

 

 

第3巻感想:蓮…黽…。

ストーリー

蓮、ジャンヌ、黽。

あの日、3人でかわした約束。

それは「何があっても絶対に人を殺さない」という誓いでした。

ジャンヌを殺され気が動転した黽に対して、「やったらやり返されるんだ」と冷静に諭す蓮。

フラワーオブメイズが待ち遠しいのは

道家全員で作るこの新たな道家の方だとな…!

引用:『SHAMAN KINGレッドクリムゾン』第10廻「道、連綿と」より

こんな頼もしい言葉を残して、蓮は東家を退けるのでした。

場面変わって東家。

紅紅が道家を憎む理由は、実の母が蓮により襲われたためだと明かされます。

しかし、それは果たして真実なのか?

問い詰めるホロホロvs.嘘つき永紅が勃発!

そして潤vs.紅紅の最後の戦いが始まるのであった…!

主な登場人物

今回の主役は道蓮でしょう。

『シャーマンキング』の時点で人を殺めたことを後悔していましたが、そのことをしっかりと胸に刻み成長した彼の背中は頼りになります。

黽に自分の思いを伝える姿には感動させられますね。

そしてスピリットオブサンダーでの牽制もお見事。

大紅の朱雀に唯一、対抗できるスピードを誇るようです。

戦闘シーンは描かれなかったので、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』での活躍が楽しみです。

その他のキャラはこちら。

  • 道潤:口にできなかった願いを白竜に伝え、吹っ切れた様子。
  • 東紅紅:母の復讐を果たすため、道家を再び襲います。
  • 道珍神クラス「四凶」を一人で操るえげつないシャーマンだと判明。
  • ホロホロ:蓮との絡みは、久々ですが少年時代と変わりません。紅紅の母の真相を聞くために永紅を襲撃。

登場するオーバーソウル

スピリットオブサンダー

シャーマンキング最終巻以来、久々の登場!

馬孫は黽の持霊になっているので、現在はこのスピリットオブサンダーのみで戦闘するようです。

感想

父になった蓮の言葉に涙、涙です。

「復讐してやる」という至極当然な考えに至った黽に対して、あくまでジャンヌの想いを伝え、ジャンヌが喜ぶにはどうすべきか?と言う蓮。

成長したな本当に…。

そしてジャンヌの昔話にも感動しっぱなしでした。

そして道珍が操る「四凶」の活躍も楽しみです。

 

第4巻感想:さよなら白竜…!

ストーリー

ホロホロvs.永紅!!

永紅はその恐るべき能力「オールトランス(大虎)」を発動。

なんと相手の五感・六感・七感を支配するという神経系の攻撃のようです。

目の前に現れたダム子に対して最初こそ動揺したホロホロでしたが、難なく突破し永紅から脅威とみなされます。

そして彼らの母を襲ったのは永紅自身であり、紅紅を騙している(蓮が襲ったわけではない)ことが判明。

時を同じくして、白熱する潤vs.紅紅。

戦いの中で白竜は破壊され、霊体となってしまいます。

白竜と刑天を憑依合体させ肉弾戦に持ち込むふたり。

相打ちとなったふたりですが、間一髪のところで道円により命を救われたのでした。

そして解放された四凶、レッドクリムゾンとの一時休戦、消えた白竜…。

白竜への思いを胸に、潤はそれでも前に進むのでした。

主な登場人物

今回は潤と紅紅が主役ですね。

潤と紅紅の感情のぶつけ合い、戦闘シーンがメインの巻です。

尋常じゃない肉弾戦になりますが、最終的には敵としてお互いを認め合ったように思います。

最後の最後でふたりともえげつない巫力を発揮しますが、このシーンは一体なんなのか謎です。

もしかすると『SHAMAN KING THE SUPER STAR』で登場した「次元法」の域に達したのかもしれません。

※次元法については新概念「高次元場」を解説してみたをご覧ください。

潤は白竜を失ってしまった(消息不明)のため、四凶を操ってフラワーオブメイズに挑むのか?

謎は多く残ります。

その他のキャラはこちら。

  • 四凶窮奇(キュウキ)、混沌、饕餮(トウテツ)、擣屼(トウコツ)の神クラスの4体の霊。四聖獣に対抗しうる、異次元の力を持つようです。媒介は潤が所有。
  • 刑天:敵ではありますが、とても豪快で悪どいことはやらない良いキャラになりました。
  • ホロホロ:永紅の感覚操作を抜け出す。やっと活躍できたなホロホロ!
  • 東須紅:姿を現さず。しかし四凶が解放されたことで道家とはフラワーオブメイズまで休戦。
  • 道蓮フラワーオブメイズに参加する理由は、ジャンヌの魂を救うためだと宣言。

登場するオーバーソウル

白虎(パイフー)

「感覚操作」という能力を操る、永紅の持霊。

相手の七感を奪って、自分の好きな感覚だけを体感させることが可能なようです。

さらに自分の感覚を操作することで、超人的なスピードで移動。

感想

ものすごく寂しい終わり方で、最終回という感覚が強く残る素晴らしい巻でした。

白竜がいないのは、本当に寂しいですね。

しかしどこに消えたのか、成仏したのかなどの記載はないため、きっとフラワーオブメイズ前に戻ってきてくれることでしょう。

 

 

おわりに

全4巻と短いストーリーでしたが、内容がぎっしり詰まった素晴らしい作品です。

潤と紅紅の葛藤、蓮の成長した姿、東家という強大な敵、白竜の想い…。

どれも必見です、ほんとに。

大紅と朱雀は本編でも既に登場したため、ぜひSHAMAN KING THE SUPER STARもチェックしてください!

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