アジカン、新しいアルバムを引っ提げて絶賛全国ツアー中です。
今まで2回ほど彼らのライブに行ったことがあります。
もっと言うと人生初のライブはアジカン(@Zeep福岡)で、かれこれ10年前に彼らの生演奏を聴きました。
あの頃は確か「新世紀のラブソング」を発売したばかりで、「アジカンがラップやっとる!なんで!?」と衝撃を覚えながら足を運んだのを覚えてます。
あと「リライト」でお客さん(おっさん)のひとりをステージに上げて、楽しそうに演奏してたおっさんの顔も覚えてます。
もっとゴリゴリにロックな感じかと思ってましたが意外にもそうではなくて、「ライブって楽しいな」というのが感想でした。
おかげさまでBUMPとかRADとかサンボマスターとか、いろんなアーティストのライブに行くのが楽しみになりました。
そんなアジカン。
今まさに旬と言うか、絶好調だそうで。
明日はツアーホームタウン、広島公演です。お近くの方、是非!当日券あると思いますが、また明日つぶやきますね。我々、何年かぶりにバンド仲もよくて絶好調です。お見逃しなく!https://t.co/LJq5GeuSBr
— Gotch (@gotch_akg) 2019年6月20日
ゴッチのブログにも、はっきり絶好調と書いてありました。
ということで6月21日に開催されたTour 2019「ホームタウン」広島公演に行って来ましたので、感想を書きたいと思います。
絶好調のアジカン、とくと見よ!!!
(ネタバレも若干含むので、これから参戦する方はご注意ください。)
不思議な楽曲たち
今回はTour「ホームタウン」というくらいですから、最新アルバム『ホームタウン』を中心としたセットリストでした。
このアルバムに入ってる曲たちは僕も大好きです。
一周回って嚙み締める自由、みたいな、もっと気楽に音楽楽しもうぜ、みたいな、いい意味でユルさを感じるんですよね。
アルバム以外の楽曲だと「君の街まで」「迷子犬と雨のビート」「ラストダンスは悲しみを乗せて」みたいな、ポップな曲が勢ぞろい。
痺れるようなロックナンバーは「イエロー」「Easter/復活祭」くらいの印象でした。(めちゃくちゃかっこよかった)
どこか力の抜けた、それでいて肯定的な曲で構成されていたと思います。
ライブのプレイリストをSpotifyで作って聴いてますが、改めてそう感じますね。
途中でアコースティック編成を披露してくれたんですが、こちらも良い感じにユルかったです。
もうなんか、熟練のおっさんの渋みというか、全てを許してくれる許容感というか、ダンディなアジカンを感じました。
さすが絶好調。
肩肘張らない空間と空気感
ライブとは、かくあるべき。
みたいな、ライブ独特のルール?みたいなものがあるじゃないですか。
座って聞けるけどみんなが立ったら立たなくちゃいけないとか、みんなが拳を振り上げるから真似して同じ動きをするとか。
みんな縦揺れしてるけど、横揺れすると変かな?とか。
どうしても気にしちゃいますよね。
僕も昔はそうで、ちょっと居心地が悪かったです。
ある時期からそんなものは無視して、自由に踊り跳ねながらライブを楽しむようになりました(別名:はっちゃけた)
そっちの方が苦しくなくて楽しいんですよね。
そんなひとりひとりの「自由」を許す空気感があった、素敵なライブだったと思います。
ゴッチもMCで「もっと自由に、誰の真似もせずに」って言ってたので、そのおかげもありますね。
僕の5列くらい前の女性はめちゃくちゃポップに飛び跳ねてて、ちょっと負けてらんないなって思いました。
さすが絶好調。
音楽の行き着く先
哲学的なゴッチにあてられて、ライブ後に僕も哲学的なことを考えたりしました。
音楽って何なんだろうな、みたいな壮大なこと。
ゴッチはMCで「昔はフェスにしてもライブにしても、負けてらんねー、みたいな。勝ち負けじゃないんだけど、そんな気持ちでやってる時期もあって」的なことを言ってました。
そして「今は、みんなに楽しんでもらえる空間が作れればいいなと、考えが変わった」と。
それが答えな気がする。
それこそが音楽な気がする。
さすが絶好調。
おわりに
さすが絶好調。
その言葉通りに、自由な空気感とユルかっこいい楽曲が楽しめる空間でした。
アジカンのライブに足を運んだのは3回目ですが、今回が1番楽しかったです。
はっきりとした理由はわかりませんが、とても心地よかったです。
照明の演出も最高にかっこよかったですね。
派手な演出は無かったのに「かっけー!!」と素直に感嘆しました、マジで。
そんな絶好調なアジカンツアーは7月末まで続きますので、お近くで開催するときはぜひ皆さんも行ってみてください。
それからアジカンの皆様、Acoustic KUNG-FU GENERATIONでの全国ツアーも楽しみにしております。