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「これ、いったいどうやったら売れるんですか?/永井孝尚」が面白い。マーケティングって面白い。

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これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書)

こんにちは。

以前、マーケティングの醍醐味って、これか。という記事を書きまして、初めてマーケティングの本に触れました。

(1年近く前の記事…我ながら文面がイタイ。)

この記事で取り上げたのは『新人OL、つぶれかけの会社をまかされる』という、小説風味のマーケティング入門書です。

感想を一言で言うと

「マーケティングっておもしろ!!」

でした。

普段営業マンとして新規開拓&新規商材探しをしている身としては、とても参考になる本でしたよ、ええ。

そして今回紹介したいのが、永井孝尚さんという方の『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』

より具体的なマーケティング理論とともに、めちゃくちゃ分かりやすい事例を紹介してくれる本書。

もう、全部参考になります。

もう一度言います。

もう、全部参考になります。

あと広末涼子がかわいい。

 

感動した理論

「商品開発」と「顧客開発」のところ。(本書第3章)

「商品を作ること」を目的としたらダメですよ、と。

お客さんのニーズを満たすために、商品を作るんですよ、と。

お客さんのことを考えて、商品開発しなさいよ、と。

本書ではプロダクトアウト(商品開発を目的とした商品開発)の事例として、3Dテレビが登場します。

視聴のためには3D眼鏡をかける必要があったが、お客様は眼鏡をかけてまで3Dが見たいと思わず、結局3Dテレビは市場から姿を消したそうです。

たしかに、3Dテレビって一時期ありましたねぇ。

ぶっちゃけ4Kとか8Kなんかも、どうなんでしょう。

ただのスペック争いになってる気がするんですが。

「バリュープロポジション」と「ブルーオーシャン戦略」のところ。(本書第1章)

それと第1章が素晴らしい。

特に「バリュープロポジション」なんて凄い。

「バリュープロポジション」を使いこなすことが出来れば、なんとオワコン業界でも新たな顧客創造ができるのだ!

まさに起死回生の一撃!!

くらえバリュープロポジション!オラァ!!!

…。

真面目に解説しますと、

  1. ターゲットを明確に絞り込み、
  2. そのお客さんがお金を出す理由を考え抜く

という合わせ技です。

たとえば、「正確な時間を確認するための腕時計」は、もう売れません。

理由はスマホで十分だから。

そこでメーカーは「安全に登山するための登山専用ウォッチ」や、「体力強化のためのジョギング専用ウォッチ」を開発し、腕時計に新しい価値を生んだのです。

これはつまり、「登山家」や「健康に気を遣う人」といった新しい顧客を腕時計市場に創造したということですね。

やっぱりすげぇぜバリュープロポジション!

 

おわりに

本書は全8章で構成されています。

さらに「具体例」⇒「理論解説」⇒「まとめ」という、非常に読みやすい構造になっています。文体も読みやすい。

ブロガーさんも参考になると思いますよ。

もちろん、日夜新規開拓に明け暮れる営業マンも必読です。

おしまい。

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