2018年9月24日、ついにBUMP OF CHICKENの新曲「シリウス」が配信限定でリリースされました!!
TVアニメ「重神機パンドーラ」主題歌として発表されたのが3月24日なので、発表からちょうど半年後の発売ですね。
長かった…!!
僕もダウンロードしまして、合わせてMVも聞いてたんですが思ったことがあります。
「カルマと歌詞繋がってない??」
曲の雰囲気が「カルマ」や「Hello,world!」と近いとは思っていましたが、改めてフルで聴くとそう思いました。
というわけで今回は、カルマとシリウスの繋がりについて考察してみます。
そもそも:「カルマ」と「シリウス」について
カルマのリリースは2005年11月23日。
ゲーム「テイルズオブジアビス」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
もう13年も前につくられた曲ですが、BUMPの中でも一・二の疾走感を誇るロックナンバー。
そして「天体観測」と並んで、人気と知名度を持った曲です。
シリウスとの共通点は、「主題歌として書き下ろされた」という点ですね。
つまり楽曲としてのテーマは外部から与えられているため、歌っていることはアニメやゲームの内容に沿ったものになっているはずです。
もう一つの共通点は、どちらも歌詞が一人称であるという点。
カルマはもう一人の自分について、自分の視点で歌った曲。
シリウスは三人称と一人称が入り混じってますが、一人称での歌詞が印象的な曲です。
登場する共通フレーズ
では、さっそく気になるフレーズをピックアップしてみます。
「約束」
約束をしただろう
遥かなどこかいつか
名前さえ忘れても
消えない灯
引用:BUMP OF CHICKEN「シリウス」より
「約束」という歌いだしで始まるシリウス。
カルマにもキーワードとしてサビ中に登場します。
忘れないで いつだって呼んでるから
重ねた理由を二人で埋める時
約束が交わされる
引用:BUMP OF CHICKEN「カルマ」より
そして最後には「沈めた理由に十字架を建てる時、約束は果たされる」と歌っています。
この2曲の歌う「約束」は別物なんだと思いますが、シリウスの歌う世界はカルマから続くもののように思えて仕方ないです。
「理由」
カルマに「理由」という言葉が登場しますが、シリウスにもさらっと登場しています。
理由の意味を 価値をなくして
何を探すの 鏡の前
引用:BUMP OF CHICKEN「シリウス」より
カルマでは、全てのサビに登場するほどの重要ワードである「理由」。
しかし非常に抽象的(理由の内容は不明)なので、繋がりがあるようには感じられませんね。
「鏡」
鏡なんだ 僕ら互いに
それぞれのカルマを映すための
引用:BUMP OF CHICKEN「カルマ」より
絶望の最果て 希望の底
勇気をあげる 鏡の前 盾と剣
引用:BUMP OF CHICKEN「シリウス」より
カルマの歌う「鏡」は、もうひとりの自分のことでしょう。
使っている言葉は同じですが、歌っている内容は違うように思います。
「記憶」
記憶は後ろから削れてく
拾ったものも砂になって落ちる
引用:BUMP OF CHICKEN「シリウス」より
汚さずに保ってきた手でも 汚れて見えた
記憶を疑う前に 記憶に疑われてる
引用:BUMP OF CHICKEN「カルマ」より
記憶については、どちらも「不確かなもの」として歌っているように感じます。
また「拾ったものも砂になって落ちる」というフレーズは、カルマの「数えた足跡など気付けば数字でしかない」という歌詞にもリンクしているように思えます。
「呼ぶ」・「聞こえる」
忘れないで いつだって呼んでるから
同じガラス玉の内側の方から
引用:BUMP OF CHICKEN「カルマ」より
やっと やっと 見つけたよ
ちゃんと ちゃんと 聞こえたよ
ここから いつからも ただいま おかえり
引用:BUMP OF CHICKEN「シリウス」より
もう、これは同じことを歌っているようにしか思えません。
カルマで「呼んでいた」彼を、シリウスで「やっと見つけた」んだと。
おわりに
「呼ぶ・聞こえる」、そして「約束」のフレーズはとても印象的ですね。
カルマの主人公は「もう一人の自分」を歌ってますが、「そのもう一人の自分をシリウスで歌っている」ように聞こえます。
ふたりとも、いつかの「約束」を目印に生きている…みたいな。
めちゃくちゃワクワクしますね。
歌っている内容はとても抽象的でわかりにくいですが、だからこそ聞き手の想像が膨らむ素晴らしい楽曲だと思います。
みなさんもぜひ聴いてみてください!!
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